ねっと訪問>
掲載 2024.4/17
令和6年度より
高坂丘陵市民活動センター所長挨拶
本年度4月に所長として赴任しました、荒井 豊です。よろしくお願いいたします。埼玉大学や大妻嵐山高校などで自然科学(主に地質学)を教えていました。
高坂丘陵は、中学校時代から化石採集やキノコ狩りをしてきた思い出深いところです。地域の皆々様方の文化・健康増進活動の向上のために微力ながら最善を尽くしてまいりますので、よろしくお願いいたします。さて、高坂丘陵の不思議さ・素晴らしさについて少しお話させていただきます。
この地区は、関東山地と関東平野の間に特徴的に分布する丘陵列の中ほど(地質学では、岩殿丘陵)に位置しています。
最も標高の高い物見山山頂(標高135m)には、都幾川の石ころと同じチャート、緑色岩、結晶片岩などが見られます。これらの石ころの存在から、約300万年~200万年前頃には、物見山礫層が堆積する地質環境(河川)であったことが推察できます。物見山礫層を堆積させた河川は、当初、関東山地の隆起に伴い西方から東方に流れ、その流路を変えながら北方から南方へと広い範囲に流れ込んだとの推察をしております。