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 2023.9/28更新

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青鳥城

比企の城館めぐり-3
おおどりじょう  
掲載2020.10/14  
 「青鳥城」跡。県の史跡に指定されている。思わぬところに標柱が立っていた。
 風雪に耐えてきた案内板から抜き出し編集した地図。関越自動車道が分断しているのがわかる。
 
 本郭(ほんくるわ)
道路からかなた先に直線状の土手が見える。人の家か農道なのかわからない道を進むと突き当たり左に折れ、登り坂が見える。
 登り口に石碑があった。ここに間違いはない。
 手前の土手は盛り土の先端で、この平地の周りには4〜5メートルの土塁が3方に張り巡らされている。中は耕作地になっていて、梅林と耕地。
 収穫が終わったのかきれいに耕されていた。
本郭の西南の土塁の端は孟宗竹の林。道路で終わっていた。  西南の土塁の外側には深い空堀が。空堀だが湿地のようになっていた。
東南の土塁の終わりには、麓に天神社、空堀の頂上には雷電社がそれぞれ祀られていた。
 東南の土塁の外側には空堀が、その先に石碑があったが読めなかった。
   
 二の郭(にのくるわ)
 家々の後ろに屋敷林のような木立があるが、二の郭の土塁だ。郭内の平地には栗畑が多くある。
   
 二の郭土塁と空堀
 二の郭と三の郭の間には土塁と空堀が張り巡らされていた。細い道を木立の中に入ると土塁と空堀の間にファッションホテルが林立。そういえば東松山インターチェンジの近く、国道254号線バイパス隣接の、ある意味アクセスの良い隠れ場だ。その間をそおっと歩いて調べてきた。
   
 折邪(おりひずみ)
 二の郭外周の土塁がクランクに曲がっているところ。土塁の高さも大したもの。
 後世に作られたものと思われますが、土塁の一部が切り通しになっていて、折邪へのアクセスが良い。土塁はきれいに整備されているが、長雨の後なので足元が崩れる恐れもあり登るのはやめた。
二の郭の土塁の先の空堀も深い。ほとんどが竹林。土塁が高い分、空堀も深くなったのかな?
   
 板石塔婆  
 二の郭北西の土塁の手前にある。個人の家のお墓の一部? 市指定文化財。
   
 虎御石(とらこいし)
 二の郭外側の空堀の名残の「おため池」ほとりに立つ。市指定文化財。
 
 三の郭
 おため池の東側は三の郭とのことであるが、主要部分が民家と墓地になっていた。
   
 周辺古地図  
 明治17年地図によるとすでに二の郭には人家があり、北西の土塁が冬の季節風の風除けになって使い勝手が良かったのではと思われる。
 
 取材余話  
 前にも何度か前を通ったよなと、「きじやま」目当てに地図を頼りにその先の「青鳥城址」目指した。編集段階で調べていくと、行ってきたところは「本郭」のみで、「二の郭」「三の郭」まであることがわかり、再度の取材行が必要となった。右が2度目のコース。GPS連動で、高坂西交番をスタート、ゴールにして記録。そして今回は青鳥城まわりの行ける細い道は踏破した・・・つもり。こんな近くにすごい史跡があることが実感できた。行きの高坂カントリークラブ抜けのコースは奥山の雰囲気の先に民家が出てきたり、田園風景で楽しい。帰りは高速道の側道を最大限使って特にインターチェンジ下のアクセス道路は視線が変わって面白い!そして取材写真には人が一人も写り込んでいない。
   
  撮影 2020.10/13,14