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 2018.11/16更新
 

 

 

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九十九川とその源流


全長8km程度の小さなこの川は、岩殿丘陵の「市民の森」に湧出する入山沼を主水源としている。

奥の山に降った雨水は、土中にしみこみこの入山沼などのように山塊を取り巻いて点在する沼となって再び地表に現れる。

これらの沼で大きいものは6つ程ある。 入山沼、藤井沢沼、弁天沼、南新井沼傾成沼、地獄坊池など、そのほか名もない小さな沼がある。

入山沼から発した小川は岩殿地内の、今では完全にコンクリート護岸された水路を流下し、周りの沼の水を集め2Km先の望月地内あたりでは水量がないので水質も富栄養化し、冬の今は葦が、少し残った河床の泥濘に繁茂した姿をさらしている

主水源 入山沼 周囲250mほど
岩殿の奥 入山地区から入山沼方向
 岩殿地区の九十九川
 入山地区から岩殿方向へ流れる九十九川

この川も芝生畑が広がる4km先の毛塚地区では、夏場は水量も増え川幅も10m程度に広がる。

このあたりは朝、運がよければカワセミが魚を捕る姿を見かける。 宮鼻から正代かけての下流域では、川幅も30m程度に広がるが、今は枯れた葦でびっしり覆われている。

秋にはサギたちが群れて魚を捕る姿が見られる。

越辺川との合流地点では、水量の豊富な越辺川からの逆流により、平成11年8月の大雨の際この周囲一体が洪水に見舞われ、洪水対策の水門が平成23年に完成した。 水量があれば、少しは富栄養化された水質も改善されるものがそれもかなわない。

このような環境にもめげず、この川にはコサギ、アオサギ、鴨、など水鳥が棲みつき夏前には小ガモが母親と連れ添う姿がかわいい。

 毛塚地内の九十九川 右岸は自転車道
 宮鼻地内の九十九川
 H21.水門竣工時 (西松建設HPより)
 越辺川との合流地点の水門

全般になだらかな地域を流れているが、年月が水路を削り、うがっている。この流域には少しの田んぼがある。

田んぼはこの上流域に点在する沼から引水しその水を利用していた。

これらの沼は、常に湧水をためて冬でも水が涸れない。

その短い流程にもかかわらず、この川は湧出する沼水のために水が涸れない。

岩殿地内には、昔の灌漑用池として「弁天沼」を作った。今では「なかずのいけ」と命名され岩殿伝承と一体になって知られている。

また、灌漑用水として中・下流域では、川水をせき止め、それを田に引いていた。

 大東大学北側の南新井沼からの用水路

 

 

 

 

 

 

 水田の向こう右側奥の湿地
 大東大学北側の南新井沼 周囲120m
 入山地区手前 水田の向こう左側奥に藤井沢沼 
 岩殿奥の藤井沢沼 周囲 70m 低い竹藪の奥のひっそりと凍った水面

この岩殿の地は、坂東33カ所観音霊場の第10番、巌殿観音でよく知られている。

かつての賑わいは今は見る影もないが、ハイキングや霊場巡りなどイベントや癒やしの地としてその賑わいを取り返しつつある。

 入山地区内の最奥の小さな沼 周囲40m程度、落ち葉で埋まっている
 岩殿地区の上流部の入山地区を望む
 入山地区内の最奥の稲田3枚、沼からの水を利用、今は落ち葉で覆われている
この岩殿山地は昔、四十八峰、九十九谷と呼ばれ、その中腹の崖を削り千手観音を祀ったのが巌殿観音で、この川も九十九谷から流れてくる川ということで九十九川と呼ばれたともいわれている。
 
弁天沼 かつての農業用湧水池

この九十九川に沿っては、ユニークな自転車道が整備されている。

そして皆さんウォーキングコースとして利用し毎朝また違う賑わいを見せている。 きらめく朝日の中で、緑の宝石、カワセミに会うのも楽しみだし、あの元気な鴨たちの泳ぐ姿もうれしい。

彼らは今朝は水面に浮く泡を避けてえさをとれているのだろうか。

 水源の一つ 県道脇の物見山公園の水源最上部の湧水池、周囲4m冬は水量もない
 物見山公園の整備された水路
 九十九川に沿うウォーキングコース
 
撮影:2012.12
 平和資料館脇の物見山からの流水貯水池